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源氏五十四帖 第51帖 浮舟

源氏五十四帖 第51帖 浮舟

源氏物語五十四帖は、源氏の一生と、その子薫君の生涯にまたがって書かれた最古の長篇小説です。


句兵部卿宮は、夢のような浮舟との日々を忘れることが出来ませんでした。
翌年の正月、中君の所へ浮舟からの手紙で、匂兵部卿宮は浮舟が宇治にいることを知り薫君方の事情に明かるい家来の大内記の道案内で深夜字治へ行ってみると、そこには浮舟がおりました。
翌月、薫君が久しぶりで宇治を訪れ、浮舟を一日も早く都へ連れもどそうと思い浮舟のために新築中の住居の子なとを話して聞かせます。
雪の降り積った二月十日に、匂兵部卿宮は、再び浮舟をたずねて、字治川の中にある橘の小島に船遊びをし、橘のように心の変らないことを浮舟に誓ったほどです。
薫君が新築中の家が出来上がったので、四月十日に浮舟を都へ連れもどそうとしていることを知った匂兵部卿宮は、先まわりして三月晦日に浮舟を都へ連れ出そうと計画していました。
その頃、浮舟の母が浮舟の許へ来て、渡守の子供が宇治川へ落ちて死んだ話をしたが、折も折、匂兵部卿宮と薫君の使者たちが、遇然、浮舟の所でぶつかって気まずい思いをします。それを聞き伝えた薫君は、浮舟へ宛てて憤りの手紙を書いた。秘密を知られた浮舟はどうしてよいか心が乱れました。
三月十八日の夜、浮舟を迎えに来た匂兵部卿宮は、見張っている薫君の従者に追い返されてしまいました。こうしたごたごたが続出するので、浮舟の心はますます混乱し、遂に、宇治川へ身投げしてしまおうと決心するのです。

 

源氏五十四帖

海老名正夫原画

製作32年

技法 木版画

サイズ 33×23.5

マットサイズ

額装サイズ

    ¥4,400価格
    料金オプション
    第51帖 浮舟
    ¥4,400キャンセルまで、毎月
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